参加者内訳:看護師19名、管理栄養士7名、薬剤師25名、
理学療法士1名、臨床検査技師12名
合計64名(アンケート回答者のみ集計)
記 入 者: 松山赤十字病院 二宮早苗
研修会の内容:テーマ「糖尿病と眼疾患」
司会進行:松山赤十字病院 薬剤部 小林 華南子
松山市民病院 リハビリテーション 中田 亮輔
【一般演題】
1.「眼科クリニックに勤務するCDEの役割」
演者:別所眼科 看護師 若江 美千子
2.「糖尿病網膜症~内科看護師が行う合併症看護~」
演者:松山市民病院 看護師 中村 彰子
【特別講演】
座長:松山赤十字病院 内科部長 近藤 しおり 先生
『糖尿病網膜症の診断と治療~ここ10年の進歩~』
演者:松山赤十字病院 眼科 第一眼科部長 上甲 武志 先生
研修会を終えて(感想):
今年もオンラインWebセミナーでの開催になりましたが、今回はCDEJ単位取得も可能となり多くの方々にご参加いただきました。
定期的な眼科受診の動機付けのため、別所眼科の取り組みとしてはがきによる再診日のお知らせや外来でのさかえの掲示、面談の実施をされています。病院、かかりつけ薬局等の連携により患者支援につながった事例も紹介していただきました。
松山市民病院では内面的・心理的関わりも大事にされ、臨床心理士が心理的支援、行動パターンを見直すアドバイスをされています。内科看護師と眼科看護師が連携し、眼科受診の確認、受診を勧められています。
特別講演では、ここ10年の新しい検査法や治療法について教わりました。広角眼底カメラは散瞳しなくても広い範囲が撮影でき、患者さんの負担軽減、検査後に運転、仕事可能なため定期受診しやすくなります。検診領域にも今後期待されます。光干渉断層計(OCT)は糖尿病黄斑浮腫の早期発見、定量的な評価ができます。
黄斑浮腫の最新治療の抗VEGF薬や低侵襲網膜光凝固治療(パターンスキャンレーザー)についてお話いただきました。
診断・治療は進歩していますが、やはり定期受診が欠かせません。
本講演を日々の指導に活かしていきたいと思います。