レポート

第30回 今治糖尿病セミナ- 報告

[愛媛チーム医療研修会] 2016年05月25日

第30回 今治糖尿病セミナ- 報告          平成28年4月9日

研修会名 第30回今治糖尿病セミナー
地区 今治
開催日 平成28年3月19日(土)  16時00分~19時00分
場所 今治国際ホテル 2階  「真珠」
記入者 平塚 京子
参加人数 参加者数 63 名
医師(4名)薬剤師(19名)看護師(19名)
栄養士(6名)臨床検査技師(10名)理学療法士(2名)
介護士(0名)保健師(0名)ケアマネ(0名)不明(3名)

研修会内容
●医療機関の取り組み
 ・・・コメンテーター 今岡内科クリニック 院長  今岡 大也 先生

   愛媛県立今治病院 越智 文子、瀬戸内海病院 櫻田 雄太、
   高木眼科病院 阿部 幸志、白石病院 河原田 のぞみ、
   済生会今治病院 重松 裕子

●基調講演
 ・・・座長 済生会今治病院  看護師  村上 比奈恵

   『愛媛LCDEのこれまでとこれから』 

   ECDE認定制度委員会研修委員・事務局  中村 慶子 先生

●特別講演
 ・・・座長 愛媛県立今治病院 糖尿病内科  原 泰彦 先生

   『島根LCDEをいかに育てるか』

   手納医院 院長  手納 信一 先生

研修会の
振り返り

 12年前の2004年8月に、当時、県立今治病院に勤務していらっしゃった清水一紀先生のご指導のもとスタートした当セミナーも、『糖尿病の知識習得』と『地域の中での繋がりを強化する』ことを目的とした先生の思いを受け継いで第30回の節目を迎えた。そこで今回のテーマは『地域連携』とし、特別に3時間のプログラムを全世話人で企画した。

 まず地域のことを知る目的で、今治市5施設のパネリストより特徴的活動を中心に紹介し、パネルディスカッション形式で情報交換した。県立今治病院では2週間の教育入院と患者会の取り組みを、瀬戸内海病院は外来インスリン導入と糖尿病教室での工夫、カーボカウントの取り組みについて、高木眼科病院では「めだまんず」による患者指導および内科医との地域連携について、白石病院からは患者会と先端医療の3C(カーボカウント、CSII、CGM)やSAPの症例紹介、済生会今治病院からは糖尿病回診や糖尿病栄養代謝カンファレンスにおけるチーム活動および糖尿病教室での工夫など、それぞれ取り組みを紹介した。フロアーからの活発な質疑もあり、最後に今岡先生からは、今後の地域連携システム構築に向けて意識を高めるコメントをいただいた。

 次に本セミナーの母体であるECDE認定制度委員会事務局の中村慶子先生からは『愛媛LCDEのこれまでとこれから』というテーマでご講演いただき、愛媛LCDEが誕生して14年目を迎え、愛媛における糖尿病研修の歴史、ECDE受験者と認定更新者の推移、第3回日本糖尿病協会糖尿病療養指導学術集会で報告された認定更新者用研修プログラム内容の工夫について、お話しいただいた。楽しくて優しい先生のご講演は、今後も今治地区で地域に密着した実践的な療養指導のための研修会を継続していくうえで、励みとなった。

 最後に島根LCDEの中心的存在、 手納信一先生からは『島根LCDEをいかに育てるか』というテーマでご講演いただいた。島根LCDEプログラムは、合宿のような同期のつながりを大切にした、5回の研修を2年間で修得するというもので、患者体験も組込まれているなどのきめ細やかな特徴があることを知り、刺激的であった。また先生は、CDEとして患者さんの声に耳を傾けることの大切さを、わかりやすく教えてくださり説得力があった。先生が我々に多くのことを指南して下さったように、患者さんにはきめ細やかに・わかりやすく・思いやりをもって療養指導することを肝に銘じようと思った。

 参加者アンケート結果からも、支持していただける回答をたくさんいただいた。今回のセミナーの内容は、参加者に満足していただけたと思う。

【第30回今治糖尿病セミナー参加者 アンケート結果】 

 



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