各演題の概要は下記の通りです。
講習会 <糖尿病療養指導カードシステムについて>
効果的な糖尿病療養指導には、適切なタイミングで適切な方法による適切な内容の指導が求められ、患者さんごとに指導計画を策定し、個々の進捗に応じて指導を評価し、臨機応変な指導計画の更新が望まれています。そこで日本糖尿病協会より提供されている、指導の個別性や継続性に重点を置き、使いやすく、さらに指導を受ける患者さんにとってもわかりやすく治療に前向きな気持ちになれるようなツール「糖尿病療養指導カード」について、取得方法、使用方法等を啓蒙しました。
体験型グループワーク <療養指導カードを使ってみよう>
1グループ5~8人でグループワークを行いました。
症例を提示し、実際にカードを使用しました。
「カード」「使い方マニュアル」「指導せん」を各グループに準備し模造紙を用いてプランニングをしました。カードを組み合わせる際に施設間、職種間での相違、共通点などが出ていました。
情報共有に役立つツールであると実感しました。遠慮しがちに始まったグループワークですが、ファシリテーターを中心に徐々に意見が飛び交うようになりました。
3回分の療養プランを立案した時点で、設定患者の経過を提示し、プランの振り返りをしました。
グループによっては盛り沢山の指導内容を準備しているグループもあり、指導者の熱意を感じました。
経過を提示する中で、勘の良い職員はそろそろバリアンスでは!?
と気付いている方もおられました。頻繁グループワークを実施していることが分かります。各グループのプラン内容は多少の違いはあるものの、実用的なものになっていたように思います。
各施設において指導内容の相違はあるものの、カードシステムによって、糖尿病患者との関わりが少ない医療スタッフでも、指導しやすくなるかもしれない!と前向きな意見もいただきました。
多施設、多職種でのグループワークにより「良いとこどり」ができれば地域での取り組みが更に充実したものになると思いました。
|