JCHO宇和島病院 臨床検査科診療部 山本明毅
第16回きさいや南予CDE研修会が平成30年6月29日(金)JCHO宇和島病院にて開催されました。
今回は薬剤師の視点から糖尿病療養指導のテーマのもと、JCHO宇和島病院薬剤科科長の松尾典良先生による教育公演と、京町薬局薬剤師の平井悠喜先生による症例報告に基づいたグループワークが行われました。
教育公演は「経口糖尿病薬とインスリン~薬剤師から見た注意事項~」と題し、松尾典良先生に経口糖尿病薬からインスリンにわたる様々な糖尿病治療薬について幅広く講義して頂きました。また、インスリンについては使用時の注意点や実際のトラブル事例の写真を交えながら詳細に解説して頂き、普段インスリンの使用や説明に触れる機会の少ない職種でも分かりやすく、明日からの療養指導にすぐにでも活かせる内容でした。
グループワークでは、平井悠喜先生に「認知症患者のインスリン管理」の症例報告の後、「入院で低血糖が発生するまでに、どこかの段階で介入し、未然に防ぐことはできなかったか?」「認知症患者の退院後のインスリン、内服、血糖管理の補助をどのようにしていけばよいか?」の2点のテーマを提供して頂き、各班で問題点や解決策を話し合い、意見交換を行いました。各班積極的に話し合いがあり、病院内の連携だけでなくかかりつけ薬局との連携についても議論が行われました。
CDE紹介コーナーのよってきさいやCDEでは、JCHO宇和島病院看護師の伏見佳代さんにご自身の単位取得方法や勉強方法の実例を交えながら、愛媛県糖尿病療養指導士受験に向けてのポイントを分かりやすく説明して頂きました。
今後も多職種が参加し、CDEの輪がさらに広がっていくよう研修会を盛り上げていきたいと思います。