レポート

第48回松山CDEオープンカンファレンスレポート

[中予 / 地区便り] 2025年03月24日

研修会名: 第48回松山CDEオープンカンファレンス レポート

地  区: 中予

開 催 日: 2025年2月27日(木)

場  所:愛媛県薬剤師会館 3階大研修室

参加者内訳: 医師2名・薬剤師5名・看護師11名・管理栄養士2名
      ・臨床検査技師6名・理学療法士2名・事務2名
      ・・・計31名

記 入 者: 中田 亮輔

研修会の内容:
  テーマ:『心理的アプローチからみた糖尿病治療サポート』

 司会進行:松山市民病院 リハビリテーション室 中田 亮輔
      松山赤十字病院 薬剤部 小林 華南子

 【一般講演】
   「 糖尿病治療における心理的支援~心を看る視点~ 」

   座長 松山赤十字病院 検査部 二宮 早苗 先生

   演者:松山赤十字病院 看護師 白石 多恵 先生

 特別講演:「糖尿病治療サポートにおける共感力」

   座長 松山赤十字病院 糖尿病・内分泌内科 部長 近藤 しおり 先生

   演者 あらたま内科・糖尿病内科院長 松下 由美 先生

 グループディスカッション

 

研修会を終えて(感想):
今回は、「心理的アプローチからみた糖尿病治療サポート」をテーマに、心理的アプローチについて、一般講演1題と、特別講演の時間を設けました。
白石多恵先生からは、患者の自己効力感に関してバンビューラーの自己効力理論についての説明や、行動変容ステージ、またライフステージ毎の注意点や特徴についてご講演いただきました。
松下由美先生のご講演では、医学的なアプローチだけではうまくいかない糖尿病をもつ人にどう理解して支援していくかについえ、以下のような内容で講義されました。共感力の重要性について、石井均先生の著書を交えながら説明され、患者さんが行動を変えるためには強固な信頼関係がもっとも重要であること。人間理解のためには2つの視点(行為の次元・存在の次元)が必要であること。医療者側が、答えの出ない事態に耐える力をつける(ネガティブケイパビリティー)ことも必要であること。その他、有名著書の内容を紹介しながら医療者側の感情コントロールの方法論についても説明されました。 
受講生からは、同じテーマについて再開催を希望する声も聴かれ、心理面について貴重な学びの場になったと思います。

連絡先 〒791-0295 愛媛県東温市志津川 愛媛大学医学部糖尿病内科内 (FAX:089-960-5848)
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