第21回 今治CDE研修会 報告 平成23年9月14日
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8月12日第21回今治CDE研修会が開催されましたので、会のご報告をさせていただきます。
3月の東日本大震災直後に本研修会は第20回の節目を迎え、急きょ「災害時の糖尿病医療」という講演に一部変更しての開催となりました。あれから5カ月。この四国にいる限り震災の影響は直接的には少ないように感じます。しかし、日本各地で地震は頻発しており、また、台風や集中豪雨による被害も年々増えています。このような状況で、自分自身が災害に備えるために、患者さんに備えていただくために、今一度みなさんと災害時の糖尿病療養支援につて考えたいという思いから企画いたしました。
今治CDE研修会は、前半と後半の2部編成で、前半は清水一紀先生から「わかりやすい糖尿病の飲み薬の話」と題して、SU剤からDPP4阻害薬まで難しい内容をわかりやすく講義していただきました。後半では震災当日、救護班第1班として福島県入りされた高知赤十字病院の尾崎みづほ先生から講義をしていただき、その後、各職種に分かれ話し合いを設けました。
以下はワークショップで話しあった内容を簡単にまとめたものです。
1.講義を聴いて感じたこと
2.震災後自分たちで取り組んだこと
3.日頃から私たちに何ができるだろうか
お盆前の週末ということもあり、参加者はいつもより少なめでしたが、話し合いは大いに盛り上がり、有意義な時間でした。 何かあった時に自分たちはどう動けばいいのか、院内で災害マニュアルを作成し、命令系を明確にすることと、自分の身は自分で守る、自己完結する力を養うこと、そのためには正しい糖尿病療養の知識が必要であると今回の研修会で学びました。また、会場の一角に防災持ち出し袋を展示し、実際にさわってもらいました。 数種類の災害マニュアルパンフレットも準備したことで、参加者の皆様に自由に持ち帰ってもらい、各施設での災害教育に活かせていただけるようにしました。
2004年から開催されている今治CDE研修会も、今年で8年目を迎えました。アンケート結果にもありますように、地域のコメディカルの方々がこの会に何を求めているのか、また何を知りたいのかを意識して、今後会を運営していきたいと考えております。
今治地区以外からも多くのコメディカルスタッフの皆様のご参加をお待ちしております。
今治CDE研修会 代表世話人 村上比奈恵