レポート

第22回 今治CDE研修会 報告

[愛媛チーム医療研修会] 2012年03月23日

第22回 今治糖尿病セミナ- 報告        平成24年2月20日

研修会名 第22回今治糖尿病セミナー(今治CDE研修会)
地区 今治
開催日 平成24年2月17日(金)  18時50分~21時
場所 テクスポート今治 中会議室
記入者 日野晴美
研修会内容 【教育講演】
「糖尿病と歯周病」
心臓病センター榊原病院 糖尿病内科部長 清水 一紀先生

【ワークショップ】  
「全身の健康も考えて、歯周病を予防しよう」
  自己紹介(参加のきっかけ・自施設で糖尿病に関する自分の役割)
  ①自分が歯に対して取り組んでいること    
  ②今回参加して自分たちが早速行えること
  発表

アドバイザー  
心臓病センター榊原病院 糖尿病内科部長 清水 一紀先生 

参加人数 41名
ワークショップでの意見のまとめ ①自分が歯に対して取り組んでいること
・ 定期的に歯科受診をし歯石を取ってもらっている。歯周病のチェックを定期的にしてもらっている。
・ 6種類ほどの道具を使い歯の手入れをしている。
・ 食後には歯を磨くため歯ブラシを持ち歩いている。
・ 時間をかけて磨いている。
・ 食後にすぐ歯磨きをしている(意見によっては30分後に歯磨きをしている)。
・ 就寝前には食べない。甘いものを食べない。
②今回参加して自分たちが早速行えること
・ 自分のケアとプロのケアを組み合わせることが大切。
・ 患者に正しい知識を提供するためにまず自分から行動を起こしていきたい。
・ 薬を渡す時に歯の話をさりげなく行う(骨粗そう症の話をする時に歯の話も行う)。
・ 磨いていると磨けているの違いを理解する。
・ 定期的に歯科受診をする必要性を患者に教育入院時に説明していく。
・ 患者にまず歯に興味を持ってもらう。
・ 可能であれば糖尿病教室に歯科衛生士に来てもらい講義をしてもらう。
研修会の
振り返り
現在、糖尿病と歯周病は深くつながっていると言われており、第6の合併症とも言われている。そこで、今回、糖尿病と歯の関係を勉強し、自分達のできること、地域との連携のとり方などを考える機会にしたいと思い、メインテーマを「糖尿病と歯周病」として企画した。
教育講演では、清水先生より糖尿病と歯周病、心疾患への関連についての講義があり、歯周病があることで血糖コントロールが不良になること、歯科と内科が連携を取り合い血糖コントロールを行っていく必要性を改めて感じた。歯周病について最近多く取り上げられているが、十分な指導が行えるほどの知識を持っていないため、まずは自分たちが、歯に対して何か取り組みを行っていくことが大切であると実感した。
今回、日本糖尿病学会中国四国地方会第49回総会で発表した内容(今治CDE研修会7年間の歩みと今後に向けて)から、セミナー参加者それぞれが顔と名前を憶え、また地域のつながりを強化して連携を図っていくことを目的として、ワークショップ前に自己紹介を充実させることとした。各職種ごとに色分けをした自己紹介カードを作成し、それぞれの立場で、患者と接する悩みや疑問を投げかけ、他施設でのアドバイス、意見などを参考にできるよう、自己紹介の内容に「自施設での自分の役割」を盛り込み発表してもらった。
このような自己紹介は、今回はじめての試みであり、参加者がどのような職種で、どのような意欲をもち療養指導に関わっているのかが伺えたため良かったと評価した。
今回は歯科衛生士も数人参加があった。各グループに1名の歯科衛生士がおり、自分たちが思っていた歯の磨き方や歯に関する知識に対して、正しく情報提供をしていただき、短時間で多くの学びが得られた。

 



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