レポート

第25回 今治糖尿病セミナ- 報告

[愛媛チーム医療研修会] 2013年11月22日

第25回 今治糖尿病セミナ- 報告        平成25年10月5日

研修会名 第25回今治糖尿病セミナー
地区 今治
開催日 平成25年8月29日(木)  18時50分~21時
場所 今治国際ホテル 2階 真珠
記入者 村上 比奈恵
研修会内容 【講演Ⅰ】
「歯周病と全身疾患」
   愛和歯科医院 院長 山本 昌司 先生
【講演Ⅱ】
「糖尿病に関わる方々に知っておいてほしいタバコの基礎知識」
   愛媛県立今治病院 循環器内科 副院長 松岡 宏 先生
参加人数 76名
    医師4名   薬剤師23名  保健師1名
    看護師21名  臨床検査技師5名 
    理学療養士7名  栄養士15名
※ 前回に比べ、薬剤師、栄養士、理学療法士の方々の参加が多かった。

研修会の
振り返り
 歯周病は歯周病細菌による感染で引きおこされる感染症であり、さらに遺伝的な体質、肥満、糖尿病、喫煙、ストレスなどで重症化する。また、歯周病を悪化させる原因の一つである喫煙は、動脈硬化を促進し、糖尿病合併症の発症・進展にも影響を及ぼす。当セミナーでは、平成24年2月に開催した第22回に、糖尿病専門医の清水一紀先生から、『糖尿病と歯周病』についてのご講演があり、ワークショップで、歯周病予防について今後取り組んでいきたいことを話し合った。今回のセミナーでは、歯周病と喫煙という私たちにとっても身近な問題を中心に、糖尿病療養支援に活かす方法を考えていきたいと思い企画した。

 講演Ⅰでは、歯科医師の山本昌司先生から『歯周病と全身疾患』についてご講演をお願いした。歯周病が、胃腸・栄養障害、心疾患、腎疾患、敗血症など全身の健康に関わってくること、特に歯周病を放置すると血糖コントロールが悪化するため、コントロール不良の患者さんには口腔内のチェックも必要である。これからは、患者さんの足を見ることと同じようにお口の中も見せていただこうと思った。今後糖尿病教室でも取り上げ、患者さんへ定期的な歯科受診の必要性を啓発していきたいと思った。

 講演Ⅱでは、愛媛県立今治病院循環器内科副院長 松岡宏先生から『糖尿病に関わる方々に知っておいてほしいタバコの基礎知識』というテーマでご講演をお願いした。喫煙が血糖上昇や心血管疾患、腎症などの合併症のリスクを高めることを改めて考えるよい機会となった。タバコの害を私たち医療従事者は正確に患者さんに伝えているだろうか、禁煙できない患者さんに有効な支援を行っているだろうかと考えた時、十分に行えていないのが現状である。今後もこのような講演会で、さらに知識や禁煙支援の技術を習得する必要があると考えた。

 今回のセミナーは、時間の関係上ワークショップを行わず、各講演後に15分間質疑応答の時間を設けた。短い時間だったが質問も挙がり、各先生方が丁寧にお答えしてくださった。参加者のみなさまにも、日ごろの糖尿病療養指導に活かせる講義内容であったと考える。

 

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