レポート

第26回 今治糖尿病セミナ- 報告 

[愛媛チーム医療研修会] 2014年06月17日

第26回 今治糖尿病セミナ- 報告        平成26年4月15日

研修会名 第26回今治糖尿病セミナー
地区 今治
開催日 平成26年2月27日(木)  18時50分~21時
場所 今治国際ホテル 2階 真珠
記入者 日野 晴美
参加人数 参加者数80名
医師(3名)薬剤師(11名)看護師(35名)栄養士(11名)
臨床検査技師(3名)理学療法士(5名)介護士(2名)
保健師(6名)ケアマネ(2名)不明(2名)

研修会内容
 今治CDEセミナーを始め10年が経過した。そこで参加者に今までのCDE研修についての感想や評価を行うアンケートを実施。その結果、参加者の年齢や経験年数、職種、糖尿病療養支援に関わる機会など個人差が大きい事がわかった。今まではトピックス的にテーマを選定し、そのテーマに沿った研修は1回限りで終了していたが、世話人で話し合い、参加者の状況に合わせた情報提供ができるよう、基本的病態生理や特徴に関わる内容「基礎編」と、実際の療養指導に関わる時のポイントなど「応用編」に分けて企画、今後3年間の計画を立案した。

テーマ選定の目的: 第25回今治糖尿病セミナーのアンケートの結果、高齢者の糖尿病患者に対する関わりに困っているという意見が多く聞かれた。現在、日本は65歳以上の人口割合が全人口の23.3%以上(2011年)と超高齢社会に突入し、今後もますます増加すると予想されている。今治地区でも例外ではなく、老老介護や認認介護、独居高齢者の増加による孤立、家族と同居でも一定期間の独居状態、病気になっても入院施設の病床不足など、きりがないほどのたくさんの問題がある。また、65歳以上の糖尿病有病率は約22%(約400万人)と、急速に増加している。そこで、糖尿病患者の支援に携わっている私達は、このような現状を把握するとともに、高齢糖尿病患者の特徴を理解し、個人に合った支援が調整できるよう、今回は「基礎編」として研修を企画した。

<研修内容>
1、今回から研修体制を変更したことを代表世話人の済生会今治病院:村上比奈恵より説明

2、レクチャー1「知っておきたい高齢糖尿病患者の特徴」

       県立今治病院 糖尿病専門医:
                   大野敬三先生の講演

   ここでは主に、高齢糖尿病患者の特徴や血糖コントロールの目標などを講義していただいた。参加者からは、高齢者への指導は厳しすぎず優しいコントロールでいいのだとわかった、など感想が聞かれた。

3、レクチャー2「高齢糖尿病患者への包括的アセスメント」

       済生会今治病院 糖尿病看護認定看護師:
                   重松裕子先生の講演

   ここでは、高齢糖尿病患者への関わりとして身体的・心理的・社会的3側面から患者をみて高齢者の特徴を理解し、その人の生きてきた経過を考慮し介入してく必要性をわかりやすく講義していただいた。参加者の背景として今回は介護士や保健師の参加も多くあり、その中で地域の包括と連携をとって高齢者を支えていきたいという意見も聞かれ、充実した内容であった。 

4、ワークショップ 「高齢糖尿病患者の特徴を確認しましょう」

       愛媛県立今治病院:日野晴美 
       高木眼科病院  :岩田妙子 佐伯理津子

レクチャー1・2のまとめとして高齢者の特徴を確認した。急性合併症の特徴・支援介入については、高齢者へはどのように関わっていくのがよいかなど、高齢糖尿病患者の特徴「基礎編」を理解してもらうためにクイズ形式で振り返り、解説を行った。参加者からは、振り返りを含めて基本に戻れたのでよかったという意見が聞かれた。

研修会の
振り返り

 今回は、高齢糖尿病患者の基本的な内容を講義形式を中心に行った。その為、参加者の特徴として地域で活動を主にしている保健師や介護士の参加が多くみられた。保健師の方々からは病院との連携や、受診を積極的に行おうとしない高齢糖尿病患者へのサポートの方法・在宅で自分たちが高齢糖尿病患者へどう介入していくべきなのか、など現在抱えている問題の訴えも聞かれていた。今回のセミナー高齢者の血糖コントロールのコツや高齢糖尿病患者へのサポート・支援には身体的・社会的・心理的側面から高齢者を見ていかないといけないという医師・看護師からの講義を中心に行ったことで、セミナー終了後のアンケート結果では「高齢糖尿病患者への指導に困惑していたがコントロール指標も成人とは異なり、その人の人生を考慮して少し臨機応変でよいと聞き安心した(要約)」「高齢者だからといって構えないでいいという事がわかった」などの意見が聞かれていた。しかし医療機関と地域で活動する保健師との連携を充実させるためどうしていくべきかという大きな課題がある事も再認識された。

 参加者の背景では初回参加の方も多く、よくわかったという意見の中、セミナーに数回参加されていた方からは「基本的すぎて物足りない」という意見もあった。次回応用編を行い、セミナーの運営に関する評価も同時に行っていく必要があると思われる。

【第26回今治糖尿病セミナー参加者 アンケート結果】 

1、職種 アンケート回答者数63名(回収率:79%)

  医師:2名 薬剤師:5名(調剤薬薬局:3名)(病院:2名)
  看護師:29名 臨床検査技師:3名  栄養士:11名
  理学療法士:1名  その他:12名(保健師)

2、CDE認定の有無

  無:29名 有(CDEJ:16名・ECDE:16名・両方:13名)
  未記入2名

3、参加回数について

  初めて:20名 2~5回:28名 6~10回:4名
  10回以上:10名 未記入:1名

4、どちらかの施設から来られましたか?

  今治市内(31名)  西条市内(20名) その他(12名)

5、講演1「知っておきたい高齢糖尿病患者の特徴」について理解できましたか?

  よく理解できた(18名) 理解できた(36名)
  やや難しかった(7名)  無回答(2名)

6、講演2「高齢糖尿病患者への包括アセスメント」について理解できましたか?

  よく理解できた(29名) 理解できた(31名)
  やや難しかった(2名)無回答(1名)

7、ワークショップ「高齢糖尿病患者の特徴を確認しましょう」について理解できましたか?

  よく理解できた(30名) 理解できた(28名)
  やや難しかった(3名) 無回答(2名)

8、今回の内容は療養指導を行う上で役に立ちますか?

  大変役に立つ(22名) 役に立つ(37名)
  あまり役に立たない(1名) 無回答(3名)

9、今回のセミナー運営はいかがでしたか?

  大変良かった(24名) よかった(38名)
  あまりよくなかった(1名)

10、今回のセミナーに対する意見や要望

 ・(前回)参加者より難しかったと言われて参加したが、わかりやすかった。

 ・フットケアについて教えて下さい。

 ・包括アセスメントの中で地域連携が大切と思うという話があった。過程で困難などのケースは是非

 ・地域の担当保健師やケアマネに連携を取ってほしい。(本人の了解を得て)

 ・保健師にとっては対象は地域の住民である為、重症化予防のためにも連携システムを作ってほしい。

 ・ゆるく指導したので良いのだと少し安心した(今までもそうしていたので・・・)

 ・いつもご苦労様です。この会をぜひ続けて下さい。

 ・講演1・2の後にワークショップがあり講演の内容をふまえてわかりやすい内容であった。

 ・企画の工夫が伺えてよかった。

 ・今回のワークショップの形式は良かった。最後に大事な事の確認が出来たと思う。

 ・高齢者をすると参加者が多くて充実するので、介護職を対象に何かすると良いのかなと思います。

 ・タイムリーにぶつかっている問題だったので興味があった。患者との関わり方を考慮していこうと思う。次回もぜひ参加したい。

 ・高齢者のかかわりは難しいが今回の研修会で関わり方や支え方が学べてよかった。

 ・今後の研修希望としてインシデント・アクシデントの対応・内服忘れ・間違いなどの対応を各病院でどう対策しているのか、指示を受けた上で(Drから)看護師は統一するためにどのように看護をしているのか。

 ・資料があったので講義がたいへん聞きやすかった。ワークショップの資料もほしかった。

 ・グループワークがなかったので安心して来れた。

 ・ワークショップは、わかりきった事ばかりだったのでもっと具体的にしてほしかった。

 ・栄養指導の方もセミナーしてほしい。

 ・高齢者はもう残り少ない人生・我慢したくない・好きな者を食べたいという気持ち
  私→無理に強制したくない気持ちも理解できる。
  本人→意識改善のもって行き方

・Drから1400㎉塩分制限6gの指示がきても理解力・記憶力・認知のレベルで指導の仕方は違う。そのゴールの設定・目標設定の見極め方を知りたい。

 

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