市立宇和島病院 看護部 細川寿美
第15回きさいや南予CDE研修会が平成29年11月24日(金)市立宇和島病院で開催されました。
今回の研修会は、愛媛糖尿病療養指導士認定制度委員会代表である社会医療法人社団 十全会心臓病センター榊原病院内科部長の清水一紀先生の教育講演と、JCHO宇和島病院付属訪問看護ステーション看護師の藤山菊美さんからの症例報告にもとづいたグループ ワークという内容でした。
教育講演は 糖尿病専門医からの「糖尿病と認知症」と題し、清水一紀先生より認知症の診断基準や認知症 高齢者の糖尿病治療における問題について、事例を交えながら詳しくご講義頂きました。認知症高齢者の糖尿病治療では、日常生活や社会生活に支障をきたす前段階、軽度認知症(MCI)を早く見つける事が重要である事や、せん妄ハイリスク薬や睡眠剤の整理・減量の必要性など、大変興味深い内容で、高齢者糖尿病管理についての学びを深める事が出来ました。
グループワークは JCHO宇和島病院付属訪問看護ステーション看護師 藤山菊美さんの「高齢の糖尿病患者が在宅で困っている症例」をもとに、各班で問題点や解決策を話し合い、意見交換を行いました。グループワークの総括は清水一紀先生より、患者の生きがいを考える事、在宅で過ごしたいという患者の意向を尊重する為に必要なアプローチについて教えて頂きました。
CDE紹介コーナーのよってきさいやCDEでは、市立宇和島病院管理栄養士の宇都宮佳那さんが、ご自身の体験を交えながら、受験勉強のポイントや認定更新方法を分かりやすく説明して下さいました。ECDE取得により、多職種との連携が深まり、モチベーション向上に繋がるという内容で、資格取得を目指す人への大きな後押しになったと思います。
ECDEの輪が更に広がるよう、これからも研修会を盛り上げていきたいと思います。